腎臓とタンパク質

腎臓病でタンパク質を控える理由

腎臓病の患者さんではタンパク質を控えることが推奨されます。

腎臓病でタンパク質を過剰にとると以下のようなことが起きます。

  • 腎臓に負荷をかける。
  • 身体に毒素をためる。
  • リンという動脈硬化を進めるミネラルを増やす。

腎臓に負荷をかける。

食事から摂取したタンパク質は、代謝されて必要な分は筋肉などに取り込まれて、不要な分は最終的に尿から排泄されます。

過度にタンパク摂取をすると腎臓で処理する老廃物の量が増えてしまいます。

これが腎臓の糸球体(しきゅうたい)という老廃物をやり取りする場所に負担を与えます。

身体に毒素をためる。

腎臓病が進行して、腎臓の体の老廃物を出す機能が衰えて老廃物が貯まるようになります。

尿毒素(にょうどくそ)という老廃物が貯まると尿毒症(にょうどくしょう)の状態になります。

尿毒症は、食思不振・倦怠感・意識障害などを引き起こし、腎臓を悪くしたり、ときに命に関わります。

リンという動脈硬化を進めるミネラルを増やす。

腎臓病になると、リンというミネラルが尿から出なくなり溜まってしまいます。

リンが過剰にある状態は、骨折、動脈硬化、心筋梗塞、腎臓の障害を引き起こします。

タンパク質の減らし方

タンパク質を過剰にとると、腎臓病を進行させたりするため減らしていく必要があります。

タンパク質を減らす際は、ハムやソーセージのような練り物、牛肉などの動物性タンパク質から減らしましょう。

豆腐や豆などの植物性タンパク質は、動物性タンパクに比べるとあまり腎臓に影響を与えない可能性が指摘されています。

タンパク質を控える際の注意点

近年、腎臓病患者さんの高齢化に伴い、タンパク制限をした結果、筋力などが落ちて寝たきりになってしまうということが起きて問題視されています。

タンパク質を抑える際は、炭水化物や脂質でカロリーを補うことが大前提です。

そのため、医師や管理栄養士からしっかりとノウハウを学んだ上で、タンパク質を控えていただくのが良いです。

個人的には、75歳を越えた後期高齢者には、原則タンパク制限は勧めていません。

腎臓を守ることよりも、筋力などの身体機能や、精神的ストレスを行うことの方を優先させています。