腎臓病と野菜・果物

腎臓病で野菜・果物を控える理由

腎臓病になると、カリウムというミネラルが尿として出ていかず身体に溜まります。

カリウムが過度に溜まると、心臓の信号に異常が出て突然死する可能性があります。

具体的には採血検査でKが6.5mEq/Lを越えるとリスクが上がります。

そのため、腎臓病の患者さんでは、野菜・果物を控えた方が良いと考えられています。

腎臓病でも野菜・果物を控えなくても良いときがある

腎臓病だと、カリウムを控えた方が良いと書きましたが、これはすべての患者さんに当てはまるわけではありません。

結論から言うと個人的には、「血液のカリウムが上がらなければ、腎臓病の患者さんでも野菜・果物は食べても良い」と考えています。

実は、血液中のカリウムが低すぎても良くないと考えられていて、4.0-5.5mEq/Lぐらいが良いのではないかと考えられています。

野菜と果物そのものが腎臓を悪くすると勘違いしている患者さんが多いのですが、それは間違いです。

野菜・果物を食べてもカリウムが上がらなければ問題ないです。(逆に食べた方がよいという報告もあります。)

野菜・果物に含まれるビタミンC、ビタミンE、食物繊維には、糖尿病の進行を遅らせたり、腎臓を守る可能性も報告されています。

腎臓病であっても、しっかり採血検査をして必要であれば野菜・果物を控えると考えていくべきです。

腎臓病で野菜・果物を控えた方が良いとき

あくまで採血検査をしながらですが、目安として以下のような患者さんは注意が必要です。

  • 採血検査でカリウムの値が5.5mEq/Lを越えているとき
  • 糖尿病による腎臓の障害のとき
  • 腎臓病のステージ4.5で重症のとき

この場合、野菜・果物を食べるメリットよりもデメリットが上回るため控える方がよいです。

野菜・果物を控えずにくすりを飲むという方法

カリウムを上げないために、野菜・果物を控えるという方法もありますが、くすりを飲むという選択肢もあります。

アーガメイトゼリーなどのくすりは腸でのカリウムの吸収を抑えることで、カリウムが上がらないようにします。

くすりが美味しくない、便秘などになることもあるなど、デメリットもありますが、野菜・果物に含まれるビタミン、食物繊維はしっかり取り続けることが出来ます。

個人的には食事を制限するのではなく、食事は制限せずにくすりをしっかり飲むことをおすすめしています。